いまでは、青汁は国民的な健康食品として高い人気を誇っていますが、 一昔前までは、そこまでの知名度も人気もありませんでした。
元々は九州の一部でのみ用いられていた健康飲料だったそうですが、 今、私たちが愛飲しているものの原型を作り出したのは、 戦後まもなくのころの食糧難の時代だったと言います。
開発者は、今では知る人ぞ知る「遠藤博士」という方です。 開発段階で用いられていた素材は大根の葉などの再利用であり、今とは環境と状況の差を窺い知ることが出来ますが、この博士が生産性の高さと栄養価の高さに目をつけて、後にケールを原料とした青汁を打ち出していくことになります。
ケールはヨーロッパ原産の植物ですが、生産性が高く、非常に育てやすい野菜です。 気候の温暖な地域での生産が最も効率的であるために、 近年の青汁製品の原料となるケールは「九州産」であると品質が高いとされています。
その栄養価の高さは圧倒的であり、緑黄色野菜の王様とも言われていますが、 一方で味が悪いということも有名な事実です。
そのため、日本では食卓に並ぶことは殆どないですし、 スーパーなどで見かけることも殆どありません。
原産であるヨーロッパでは家庭料理として提供されることも頻繁にあり、 主に加熱することによって甘みを引き出して食します。
キャベツの原種としても知られていますが、ケールは丸い形ではありません。
このケール青汁が「元祖」として知られていますが、 これが大流行しはじめたのは1990年代のあるコマーシャルからです。
「まずい!もう一杯」というセリフをきいたことがある方は多いかと思いますが、 そのセリフによって一躍有名になっていったという経緯があります。
その為に、青汁=美味しくない・苦いというイメージがしっかりと固定されていますが、 最近では「美味しい製品」も続々と登場しています。
そもそも「まずい!」と多くの人が感じた製品は上記のケールのみが原材料と言う点が大きなポイントになっていると考えられます。
近年登場している製品は素材が大麦若葉や明日葉などで作られているので、 味に関しても非常に優れたものが多いのです。
もちろん、それでも若干のクセを感じるという人や、 苦味を感じるという人も若干いらっしゃるのは事実です。
そんな方は、是非「工夫して」飲んでみてはいかがでしょうか? 私の場合は、フルーツや牛乳などをくわえることで飲みやすくしています。
ここでは、その具体的な例を挙げていきます。
味を調整する代表的な例として挙げられるのが「牛乳」です。
牛乳を入れるだけで、ケールを原料とするものでも圧倒的にマイルドな味になります。 その為、非常に飲みやすいですしカルシウムの摂取もバランス良く行えます。
私も頻繁に行うのですが、なんといっても青汁に秘められていた「甘み」 が引き立つようなイメージで、何度も飲みたくなります。 まさにクセになる感じの美味しさですね。
もちろん、ケール以外の原料を使った製品であれば、その傾向はますます強まります。 私が牛乳を混ぜることのが好きな商品としては、ふるさと青汁があります。
スムージー状にすることによって、原料の明日葉の甘みがよりハッキリと感じられます。
また、ヨーグルトなどに溶かすという方法もポピュラーです。
さらに、フルーツなどと混ぜて酸味や甘みをプラスするという方法もあります。 それが製品として大きな注目を集めているものとして「うるおい青汁」が挙げられます。 この製品は美容に特化した商品であり、女性向けに開発されています。 その為、非常に飲みやすい製品であると同時にアンチエイジングにも高い効果を表します。
この飲みやすさのうらには、美容にも効果を発揮する様々なフルーツがあります。 代表的な例としては、カムカムというフルーツがあります。 フトモモ科という分類に属しているフルーツであり、 約三メートル程度もある木から採取できる果実です。
世界最大の河川であるアマゾン川付近で採集できるフルーツであり、 アマゾン周辺の熱帯雨林でしか取れないという意味では非常に希少です。
果実はサクランボに似ている赤い実で、ビタミンCが豊富です。
ビタミンCを豊富に含んでいるフルーツとしてはレモンが有名ですが、 カムカムには、その50倍ものビタミンCが含まれています。
ビタミンCは水溶性のビタミンですが、酸味を持っているという特徴があり、 カムカムも強い酸味を持っていることで知られています。
しかし、ただ酸っぱいだけではなく甘みも持っているという事から、 うるおい青汁も甘酸っぱいような印象の味になっています。
日本では清涼飲料水やジュース、お菓子などにも用いられます。 比較的メジャーなフルーツですが、青汁とも非常に相性が良いと言えます。
この他にもラズベリーやローズヒップなどの美容に効く美味しいフルーツが含まれ、 それらも女性に高い人気を誇る背景となっています。
主原料はオオムギワカバであるということから、 抗酸化作用も強力であり、肌のターンオーバーを促進させる効果も期待できます。